南無観世音菩薩と一心称名
十年くらい前に瀬戸内寂聴の般若心経を読んだ。
で、すっかり忘れていたが、観音経の本も持っていた。
- 作者: 瀬戸内寂聴
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1994/04
- メディア: 文庫
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その中で紹介されているのが、岡本かの子の「観音経を語る」。
- 作者: 岡本かの子
- 出版社/メーカー: 大法輪閣
- 発売日: 1963/04
- メディア: 単行本
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この本では、観音経の理釈のみならず、法華経全体の説明や観音信仰の意義や歴史などが幅広く網羅されている。
三蔵法師が「観自在菩薩」と訳して、般若心経ではそうなってますが、「観世音菩薩」のほうがしっくりくる。
初めて知りましたが、観音様は音なんですよ。それで合点した。
ここ数年、浅草寺で新春に家内安全のご祈祷に行っているが、その時に般若心経と観音経が読経される。
今年は経本を追いながら、読経を聞いていたが、途中から読経の音が心地よく、トランス状態になった。
そして、心が晴れた。
これは何だったんだろうと、いろいろと考えていたが、「観音経を語る」を読んで納得した。