Monology from the attic

屋根裏からの独り言

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読後感想

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

村上春樹は25年も読んでる。
発売日にヨドバシで手に入れた。

最近はドラクエもそうだが、集中するパワーがない。
DQIVなんて徹夜でやったのが珍しい。

発売日に買ったものの少しの間、放っておいた。
そのうち、読みたくなって、本日読了。

どこかの書評家が「村上春樹は冗長だ」と書いてたが、たしかにそうだろう。
そもそも冗長な表現の嫌いな人は読まない。その冗長さを楽しめるのがフリークだと思う。
これまでは決してそんなことは思ったことがなかった。今回は「冗長さ」がずっと頭から離れなかった。

高校の同期と再会するあたりから冗長さは消えたような気がする。
いつものしつこいくらいの比喩も今回は最初に感じたくらいでその後はあまりない。
ストーリーが動いたからだろう。中盤からは読みやすかった。

ただ、最後は次作を期待させてか、尻切れトンボだった。
そのうち出るのかな。