義理と人情
- 作者: 山折哲雄
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2012/04/27
- メディア: Kindle版
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辞書によると、
義理とは
社会生活を営む上で、立場上、また道義として、他人に対して務めたり報いたりしなければならないこと。道義。
人情とは
人としての情け。他人への思いやり。
「義理と人情」といっしょくたにして語りがちですが、実は似て非なることに気づきました。
義理を考える上でのキーワードは「社会生活」。「おおやけ」感が否めません。
それに比べると、人情は、直接的な人の情け。「わたくし」感ですね。
義理と人情の2軸をうまく絡ませて物語を紡いでいく、それが江戸時代は浄瑠璃であり、最近では新国劇や新喜劇、現代では歌舞伎などの世界に残っているのでしょう。
長谷川伸全集を近いうちに読んでみたいと思います。